山号は天守君山と言い、北条時政、義時、泰時の三代で築かれた北条家の菩提寺として栄えた寺である。
天平時代に行基が聖武天皇の勅により開創したと伝えられるが、源頼朝の旗上げ祈願の寺として知られる、鎌倉時代の歴史書と言える吾妻鏡に依れば頼朝の奥州征伐の成功を祈って北条時政が1189年(文治5年)に建立したと記されている。
鎌倉幕府滅亡後は衰微していった様であるが、近年の発掘調査では平泉の毛越寺、鎌倉の永福寺などと並ぶ浄土庭園様式を持つ寺であった。
北条早雲の乱や豊臣秀吉の小田原攻めで灰燼にきすが江戸時代に北条家の末裔により僅かに維持された寺である、願成就院のセールスポイントは運慶 と慶派 仏師の作品が見られる事である。
●阿弥陀如来 坐像 木造漆箔 142.0cm 鎌倉時代 運慶作
●不動明王二童子 木造 古色 玉眼 不動明王136.8cm 矜羯羅77.9cm 制吒迦81.8cm 鎌倉時代 運慶作
●毘沙門天立像 木造 古色 玉眼 148.8cm 運慶作
地蔵菩薩 坐像 木造 玉眼 51.5cm
所在地
宗派 高野山真言宗