七福神

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インド発生とされるがメンバーは不定である、・「大黒天毘沙門天」・「弁財(材)等釈尊以前からの土着神三(はしら)、と中国の・「布袋(ほてい)」・「(ふく)(ろく)(じゅ)寿老人」の二柱と、日本の神である・「恵比寿(えびす)(夷子)の七柱で構成される事が多い、但し福禄壽と寿老人は同尊とされ事から、後に・吉祥天が加えられる事がある幸せと財を供与する神で七柱の組み合わせは定まっていない。
三世紀頃中国()に於ける竹林の七人に因んだ信仰と言う説も有力で、儒教 道教 仏教の呉越同舟すなわち「三教合一論」「浄禅一如」そのものである、福徳をもたらしてくれる神々として室町時代には広く信仰された。 

・「恵比寿」は特に漁民から海運業守護・大漁追福の他には・商売繁盛・五穀豊穣が信じられた。
・「布袋(ほてい)」は実在の人物であるが福神として福徳円満の祈願に利用された、また布袋は弥勒菩薩の再来とも言われ、特に中国に於いては大きな腹すなわち「大胞弥勒」「大肚子弥勒仏」等と呼ばれていると言う。
・「大黒天mahākāla(マハ―カーラ)は摩訶迦羅天・大黒神・等と呼ばれている、古代インド・中国に於いて寺院の守護神としての役割と豊穣を約束する神で、これは日本では大国主命と習合して独自の姿形となっているが、ヒンズー教では出自が破壊神である。 
・「福禄壽」(ふくろくじゅ)は道教の三大要素をかなえる幸福・富貴・長寿の聖者で南十字星の化身とも言われている、長寿を示す・「寿老人」(じゅろうじん)は老子の化身と言われる。
・「
弁才天sarasvatī (サラスバティ―)はインドの水と音楽と弁舌の女神である、妙音天・美音天大日経・大弁(辯)才天・弁財天など手も呼ばれているが通常は弁天様と呼ばれ親しまれている。
・「毘沙門天vaiśravaa(ビャイシュラバァナ 四天王の一尊でもある、福財があると篤く信仰された事によって日本でも四天王の内一尊だけが単独で崇拝されている
・「吉祥天lakmiśri (ラクシュミー・シュリ)インドの伝説では海の泡から蓮華を持って誕生したと言われ吉祥功徳天・摩訶室利(まかしり)と呼ばれる事もある、吉祥とは繁栄・幸運を意味し幸福・美・富を象徴する神とされる。
総てが福相で円満な姿で顕わされており、宝船に乗船した七福神は吉夢のシンボルとされ縁起担ぎに信仰されている。
初詣を主体に「七福神めぐり」が日本各地で行われているが、七福神めぐりに限られていない、即ち「二年参り」と称して大晦日の夜半に寺等に参り、除夜の鐘を聞き新年を迎えると、お宮参りを行う風習を持つ地方
(新潟、長野等)がある


  布袋尊 善光寺東海別院 

2012年6月13日梵語文字書き込み 2017年4月22日ルビ他 

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