漢訳を挙げれば、
求那跋陀羅(Guṇabhadra)訳「楞伽阿跋多羅宝経 」 4巻、
菩提流支(bodhiruci)訳の「入楞伽経」10巻、
実又難陀(Śikṣānanda)訳「大乗入楞伽経」10巻がある。
内容は多様であるが、その中心は五法(名、相、分別、正智、如如)、三性(偏、依、円)の八識(前六識、末那識、阿頼耶識)にまとめられ唯識派の典籍として重要視された、その他禅宗系や密教的性格を持つことから真言宗や、後に阿頼耶識の関連か法相宗も採用している。
「四種の禅」等々、非常に難解な経典で研究者の少ない、南伝佛教圏では九法宝典の一典に加えられている、但し依経としている禅宗系では大きな影響を受けているが勤行に於いて読経される事は無い。
古い話で恐縮ですが1954年、粋な黒塀 見越しの松に“あだな姿”の洗い髪 死んだはずだよ~♪――――春日八郎のヒット曲(お富さん)があるが、阿頼耶識と同意のタームに
ランカーアヴァターラの内ランカーはスリランカの音訳が楞伽となる、スリは慶賀を意味する、ヴァターラは化身を意味し釈尊が訪れて法話を説いたとされる。
注1、ランカーバターラ・スートラ(Laṅkāvatāra‐sūtra)、Laṅkāとはセイロン島スリランカを意味し、スリとは目出度いと言える、āvatāraは化身。
注2、 大乗起信論とは略して起信論とも言い、内容を理論と実践に分類して説いた難解な論調を言う、梵語典、チベット訳も存在せず中国撰述説もある。
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