善水寺公式サイト 仏像案内 寺院案内 最澄 天台宗
岩根山医王院と言い、寺伝によれば八世紀初頭に元明天皇の勅願で創建され和銅寺の名称で呼ばれていた、寺運は停滞していたが延暦寺建立の用材の確保等の為に当地を訪れ善水寺中興の祖となった最澄が桓武天皇病気平癒の祈願の際に当寺の霊水を捧げたことにより790年善水寺の寺号を賜ったとされる。
また江戸時代には東叡山・輪王寺から医王院の号を受けている。
国宝の本堂は1364年、延海の再建であり天台密教仏殿とされ和様に禅宗様式を取り入れた堂宇で前方2間を外陣・後方3間内陣とし脇陣と後陣から構成され桁行き3間の大虹梁を通し柱を抜き外陣に大空間を演出している、その他江戸時代の堂宇に観音堂・元三大師堂・明治時代の行者堂で構成されている、湖南地方を代表する善水寺は櫟野寺と共に優れた仏像の宝庫であり、当寺本堂内には本尊・薬師如来(秘仏)をはじめ多くの仏像が安置されており、保有される仏像群は天台寺院随一の質量を誇る。
その他 不動の大岩、磨崖佛・雷鳴岩・百伝池・十二坊などが境内外に存在する。
西国薬師を巡礼する霊場に薬師如来を本尊とする49寺が参加しており、善水寺は47番札所となっている。
天台宗 所在地 〒520-3252 滋賀県湖南市岩根3518 п@0748-72-3730
主な文化財
○本堂 桁行7間 梁間5間 入母屋造 桧皮葺(厨子一基・入母屋造・柿葺) 南北朝時代 中備撥形間舛束 蛇腹支輪付 台蜜形の仏殿 桁行き方向の大梁は特異
●薬師如来坐像 木造漆箔 102,5cm 藤原時代 本尊 秘仏
●兜跋毘沙門天立像 木造彩色 163,0cm 藤原時代
●不動明王坐像 木造(榧一木造・かや)73,1cm 藤原時代
●誕生釈迦佛立像 銅像鍍金 23,2cm 藤原時代
●持国天立像 木造彩色 154,0cm 鎌倉時代
●増長天立像 木造彩色 153,3cm 鎌倉時代
●四天王立像 木造彩色 持国天152,5 増長天145,5 広目天150,6 多門天145,0cm 藤原時代
●金剛力士立像木造彩色 阿形280,5 吽形284,5cm 藤原時代
●僧形文殊菩薩坐像 木造彩色 78,8cm 藤原時代
●梵天立像 木造彩色 161,7cm 藤原時代
●帝釈天立像 木造彩色 162,8cm 藤原時代
2006年10月19日加筆