円鏡寺

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山号を()鏡山(きょうざん)と言い、()(だつ)の揚る古い町並みの中に円鏡寺はある。
寺伝では811年嵯峨天皇の勅願により空海が創建し不動明王を造像し定照寺としたことに始まる、その後補陀落上人の垂迹により聖観音菩薩を安置された事により補陀落院と呼ばれた事もある。
988年頃、密教の奥義を持った永尊良祐により伽藍が完成し池鏡山円鏡寺となる。
当寺の楼門は1296年良祐の建立で寺院の楼門としては最古に属し、優雅な曲線を持つ屋根と全体のバランスが良く明治神宮建立の際、神宮楼門のモデルにされた。 
当寺は「東海三十六不動尊霊場」の三十二番札所・「美濃西国三十三所」の十九番札所にあたるが、平安時代から文化的接点が多く岐阜地方に於ける屈指の名刹である。
また円鏡寺は三田洞弘法(法華寺・高野山真言宗)、鏡島弘法乙津寺・臨済宗妙心寺派)と共に美濃三弘法の一寺である。                           

1、東海三十六不動尊霊場とは愛知県には甚目寺をはじめ23ヶ寺・三重県は常福寺など7ヶ寺・岐阜県は乙津寺など6ヶ寺で構成されている。   


高野山真言宗 別格本山    所在地 本巣郡北方町大門1345
  


              
                 楼門                         魚供養観音菩薩

主な文化財

● 聖観音立像 木造 彩色 漆箔 166,7cm 平安時代 

● 不動明王立像 木造彩色 182,7cm平安時代 

● 金剛力士立像 木造 彩色 玉眼 阿形230,3cm吽形230,3cm鎌倉時代 

● 楼門 桁行3間 1戸 鎌倉時代 

(観音菩薩 不動明王 非公開)

 


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