越前大仏すなわち毘盧舎那仏は、中国三大石窟(注3)の一で洛陽の龍門奉先寺の石窟(17.14m・河洛上都龍門之陽大盧舎那像龕記・722年)の模作とされるが酷似とは言えない、但し仏像彫刻としては優れた佳作と言えよう、毘盧遮那仏のサイズは鋳造仏では世界最大級と言われる、像高は東大寺より2m程高い17mの座像で光背、蓮台を含む総高は28mに達する、因みに総重量は220屯で東大寺の場合は総重量380屯であり鋳造技術の時代差が表れている。
当地出身で関西に於いて財を成した多田清と言う人物が私財を投入して1987年完成された、22㌶の敷地を有し創建時は寺院形式の観光施設として建立された。
本尊毘盧遮那仏を中央に左から*文殊菩薩 *大迦葉(十大弟子) *中尊 *阿難陀(十大弟子) *普賢菩薩を安置する配置はOKとしよう、禅宗系寺院の三門の上階を超巨大化した感覚に浸る、但し禅系に於ける中尊は釈迦如来としたほうが落ち着きが感じられる様な気がする、因みに通常の三尊形式
現在は臨済宗妙心寺派の傘下にあり住職は岐阜県美濃加茂市にある正眼寺の
山川宗玄老大師である。
因みに奉先寺とは洛陽に於いて龍門最大の規模の寺院である。 本尊仏座の北に唐の玄宗・開元10年(722年)に補刻された「河洛上都龍門之陽大盧舎那像龕記」碑の碑文には大
*金堂 - 東大寺大仏殿を模して造られ本尊として毘盧遮那仏を祀る(総高52m、間口52m、奥行48m)。
* 南大門 - 東大寺南大門を模して造られたとされる、金剛力士の阿形と吽形の配置は東大寺及び善光寺(高村光雲(1852年~ 1934年)と、その弟子の米原雲海(1869~1925年)の作
*中門
*庭園 - 回遊式で一万本を超える木々が植えられている。
宗派 臨済宗 妙心寺
注1、
注2、 釈迦如来を中尊とした五尊の配置は禅宗系寺院に多く観られる、禅宗の教学では釈尊を祖とした法脈を継承している.
注3 、
①
越前大仏 本尊 毘盧遮那仏 越前大仏 全景
④ ⑤
写真説明
①奉先寺の石窟
②越前大仏 毘盧遮那仏
③清大寺全景
④大迦葉(十大弟子) 文殊菩薩
⑤普賢菩薩 阿難陀(十大弟子)
拝観料
個人 | 団体15名以上 | |
大人 | 500円 | 400円 |
高校生以下 | 300円 | 200円 |
拝観時間 通常 AM8:00~PM5:00 駐車場料金無料
2015年10月1日更新