高野山の登山口として存在していた七箇所の内、金堂に至る表参道の出発点であり、高野全山のエントランス(entrance、玄関)として知られている、また室生寺や金剛寺(大阪河内長野)と共に女人高野として知られる寺である。
九度山は高野山が多湿で典籍類の保存に適さないために創建時からの補給基地、すなわち高野山の事務を司る
伝承では空海の母堂が住み逝去時に母堂の信仰する弥勒菩薩を安置した事に始まる、母堂の生存時空海も訪ねており一ヶ月の間に九回訪れた事から九度山と呼称されたと云う、寺名は弥勒菩薩の別名とされる「慈尊」から銘々される。
当寺は罹災から免れた本尊が国宝・弥勒菩薩立像 木造彩色(秘仏)で知られる寺でもある、開扉は21年毎に行われ次回の開扉は2015年が予定されている。
慈尊院は女性
所在地 和歌山県伊都郡九度山町慈尊院832 高野山真言宗 別格本山 п@0736−54−2214
慈尊院の文化財
〇弥勒如来 坐像 木造 91cm 施無畏印(右手) 与願印(左手) 平安時代(892年)
●弥勒堂 桁行三間、梁間三間、一重、宝形造、檜皮葺 鎌倉時代
●弥勒菩薩像 絹本著色 1幅 鎌倉時代
最終加筆日2004年8月9日 2010年8月3日