山号は法華山と言い、寺伝では七世紀中頃に法道仙人が紫雲に乗って飛来した寺と伝えるが確定出来る資料は無い。
しかし所有の文化財には聖徳太子・天台高僧画像など多くの貴重な文化財が存在する、また幾度か戦火で焼失するが1171年建立の三重塔は国宝指定を受けている。
当寺は西国三十三箇所観音霊場の二十六番札所としての賑わいを見せている。
中央の間に本尊聖観音立像、両脇の間には不動明王と毘沙門天像を安置するが総てが秘仏である。
注1、法道仙人 霊鷲山の五百持明、仙人で7世紀中盤に日本に渡来し山岳寺院を二十ヶ寺開いたと「される伝説の人、空鉢仙人とも呼ばれ千手飛体の法を用い空を飛んだと言う。法華経と十一面観音の信仰を伝えたと言い、創建縁起に法道仙人を持つ寺は複数ある。医薬の智識に優れ言語障害のある開化天皇の皇子・誉津別命(ほむつわけ)の障害を治癒したと言う。
天台宗 所在地 兵庫県河西市坂本本町 本尊 聖観音菩薩
主な文化財 文化財拝観日 4月24日 11月5日
○三重塔 3間 本瓦葺 平安時代
○聖徳太子 ・天台高僧像 絹本著色10幅 平安時代 但し 東京・奈良国立博物館 大阪市立美術館に寄託
●聖観音立像(二尊)銅像鍍金 80,3-72,7cm白鳳時代 本尊秘仏
●僧形八幡神 木造彩色 113,6cm 藤原時代
●法道仙人坐像 木造彩色 玉眼 鎌倉時代
●法道仙人坐像 木造彩色 玉眼 鎌倉時代
●阿弥陀如来五尊画
●五大力吼画
●本 堂(大悲閣) 桁行9間 梁間8間 舞台造 入母屋造 江戸時代
●弁天堂 桁行3間 梁間1間 春日造 桧皮葺 流造 室町時代
●妙見堂 桁行3間 梁間1間 垂木流造 桧皮葺 室町時代
●護法堂 1間 春日造 桧皮葺 鎌倉時代
●五輪塔 1,60m 石造 鎌倉時代
2004年12月24日 2005年1月13日 2017年11月7日