新長谷寺(しんちょうこくじ)

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山号を吉田山(きったさん)と言い創建時は吉田寺と呼ばれていた、刃物の町として著名な関市の中心部にあり、現在は通称で吉田観音と呼ばれている、新長谷寺のキャッチフレーズとして美濃の法隆寺と言われている様に室町時代の金剛界曼荼羅を意識した七堂伽藍が整備されている、また観無量寿経にある浄土変相図をイメージした庭園の観賞に訪れる観光客も多い。
寺伝では1222空海の四世にあたる法孫護忍の創建とされる、僧兵が存在した事から信長の攻撃を受けた、その他火災、太閤検地や廃仏毀釈で寺域は著しく縮小されたが、最盛期には門前町を過ぎると約五千坪の境内には十六の塔頭寺院を配しており、鎌倉時代には堀河天皇から勅願寺の寺格を拝領し、後伏見天皇から勅額を授かる。
本尊十一面観音は秘仏であるが奈良の薬師寺を同木で彫られていると言う、新長谷寺には三重塔に・大日如来、本堂に・前立十一面観音・千手観音大黒天持國天・増長天、阿弥陀堂には・勢至菩薩・三十三観音、大師堂には・空海
(弘法大師)覚鑁(興教大師)聖宝(理源大師)、釈迦堂には釈迦如来虚空蔵菩薩など150尊に余る仏像が保存安置されている。
貴重な文化財を所有しているが所謂観光的な寺院ではなく信仰に重きを置く寺である、218日には初観音すなわち十一面観音に祈る五穀豊穣・商売繁盛などの祈祷が行われる、また89日には九万九千日供養が行われる。

宗派 真言宗 智山派    所在地  関市長谷寺町1       п@0575223464    拝観料無料  
     

主な文化財

阿弥陀如来立像 木造 黒漆箔 玉眼 97,0cm 厨子入 鎌倉時代  秘仏  午歳3月開帳 

十一面観音立像 木造 素地 87,2cm 鎌倉時代  本尊 秘仏  午歳3月開帳  

●厨子 木造 漆箔 184,9cm 南北朝時代  318日開扉

●本堂 桁行梁間5間 入母屋造 桧皮葺 室町時代 

●薬師堂 桁行梁間4間 寄棟造  桧皮葺 室町時代 

●釈迦堂 桁行梁間3間 寄棟造  桧皮葺 室町時代 

●大師堂 桁行梁間3間 寄棟造  桧皮葺 室町時代 

●阿弥陀堂 桁行梁間3間 寄棟造  桧皮葺  

●三重塔 桁行3間  桧皮葺 室町時代

●客殿             江戸時代     曼荼羅庭園(3~11月拝観可能・有料) 

●鎮守堂
          室町時代

201153日 201587日加筆

 



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