満月寺(浮御堂)


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(じょう)あけて 月さし入れよ 浮御堂」 松尾芭蕉  
「五月雨の 雨だればかり 浮御堂」 阿波野青畝(あわの せいほ) 
琵琶湖の西岸に突き出す宝形造りの仏堂は堅田(かたた)落雁(らくがん)
(近江八景)で著名な浮御堂(うきみどう)であり趣のある情景を醸し出している、正式名称は海門山(かいもんさん)・満月寺と言う。 
延暦寺の横川に住んでいた源信の創建で、浮御堂は単層本瓦葺き、桁行き、梁間各3間で千体閣・千体仏堂などとも呼ばれていた。  

現在の浮御堂は江戸時代の堂宇が台風で崩壊し1937年に再建された堂宇で、琵琶湖に於ける魚類殺生供養の為とされている、浮御堂から景観を眺める、近江八景に琵琶湖は不可欠であるが、凡そ四百万年前に誕生したとされる琵琶湖の景観は如何であっだろうか。
堂内には千躰の阿弥陀如来像が安置されている、観音堂には薬師如来十一面観音聖観音菩薩
(重文)の三尊が安置されているが本尊の聖観音菩薩は秘仏で拝観はできない。
極く近くに大徳寺住職時代に一休宗純(そうじゅん)関連の祥瑞(しょうずい)寺がある、「有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)へかえる一休(ひとやすみ)み 雨降らば降れ風吹かば吹け」一休24才の時、師である華叟宗曇(かそうそううん)から与えられた名であり、幼少の頃は周建(しゅうけん)と呼ばれていた。
 



臨済宗大徳寺派     所在地  大津市本堅田町447 

 

 聖観音菩薩 木造彩色 64,5cm 藤原時代 秘仏    

  

 

  

1、近江八景  
比良の暮雪(ひらのぼせつ) 

堅田の落雁(かたたのらくがん)
 

唐崎の夜雨(からさきのやう)
 

三井の晩鐘(みいのばんしょう)
 

粟津の晴嵐(あわづのせいらん)
 

瀬田の有照(せたのせきしょう)
 

石山の秋月(いしやまのしゅうげつ)
 

矢橋の帰帆(やばせのきはん)
 を言う。


200718   

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