孝恩寺

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山号を慈眼山と言い、沿革は定かでは無いが伝承によれば聖武天皇の勅願を受け行基による創建とされる、平安時代には観音院と呼ばれ七堂伽藍が完備していたと言う。
当寺には多くの文化財があり「木積(こつみ)の釘無堂」と呼ばれ釘を全く使わない国宝の観音堂を始め優れた多くの種類を持つ仏像彫刻を残している。
因みに観音堂は過日は観音寺と言う別寺であった。



注1、行基 (ぎょうき・668749)奈良時代の法相僧で 唯識論の権威、父の高志氏は百済系渡来人。長安に於いて玄奘三蔵に学んだ飛鳥寺の道昭に師事する。(異説もある、新羅僧慧基に学ぶ等)
法興寺・薬師寺を経て山岳修行を行い、聖武天皇から菩薩号を授けられたと言う伝承が有る、彼の元に私度僧が多く集まり民間佛教の伝道と社会事業に尽力する、特に土木技術に精通していたとされる。また行基により創建されたと言う寺は多くあり、彼の指導による仏像・橋梁・堤防・港など多く作られたと言いその名声から多くの伝承を残した。745年 大僧正  また歌の名手で有ったらしく行基の詠んだとされる歌が残っている。    玉葉集  「山どりのほろほろと鳴く声きけば父かとぞ思ふ母かとぞ思ふ」  


2、行基が創建したと伝えられる寺院は多く存在するが、奈良県・霊山寺 長弓寺   京都府・宝積寺    大阪府・金剛寺  孝恩寺  家原寺 喜光寺 獅子窟寺   滋賀県・金剛輪寺 などと言はれる。 


  
浄土宗        所在地  大阪府貝塚市木積   本尊 阿弥陀如来 


主な文化財

観音堂  桁行5間  梁間5間  寄棟造  本瓦葺  鎌倉時代

釈迦如来坐像 木造彩色 89,0cm 藤原時代 

薬師如来坐像 木造彩色 158,4p 藤原時代 

阿弥陀如来立像 木造彩色 141,0cm 平安時代 

●阿弥陀如来坐像木造漆箔 133,8cm 藤原時代  

十一面観音立像(三尊) 木造 156,8106,0107,5cm 藤原時代 

聖観音立像 木造彩色 161,7p 藤原時代 

弥勒菩薩坐像 木造彩色 86,7p 藤原時代 

文殊菩薩坐像 木造彩色 169,0cm 藤原時代 

普賢菩薩立像 木造彩色 167,5cm 藤原時代  

地蔵菩薩立像 木造彩色 漆箔 136,4p 藤原時代 

多門天立像 木造彩色 169,2cm 藤原時代 

帝釈天立像 木造彩色 171,0cm 藤原時代 

弁才天立像 木造彩色 117,6cm 藤原時代 

●難陀竜王 木造彩色 164,4p 藤原時代 

●跋難陀竜王 木造彩色 173,4p 藤原時代  


寺院案内



最終加筆日2004811

 

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