金剛頂寺　　　            　　　　　仏像案内　　　　寺院案内　　　　　如来　　　　　　菩薩

山号を龍頭山光明院と言い四国八十八所霊場の内24番札所最御崎寺を東寺と呼ぶのに対して26番札所の金剛頂寺は西寺(にしでら)と呼ばれている、空海の創建が伝えられ真言宗に於ける総本山を奈良の長谷寺とする豊山派に所属し、過日は嵯峨・清和天皇の勅願寺であっと言う。
寺名の中の「頂」であるが、空海は「峯」と「頂」を同じ意味すなわち金剛の最高位と解釈して居たとされる、覚りを開く為の方法（即身成仏）を説き広義の金剛頂経の範疇に入るとされる「金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経」が考えられる、金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経(こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう)は空海が最重要視した経典とも言われており、金剛すなわち密教の頂(いただき)をも意味するとされる。　　

本尊の薬師如来は絶対秘仏で開扉された事は無いが、彫刻では稀有な真言八祖像や観音菩薩像が重文指定を受けている。　　

また最御崎寺には、中国からの請来説の在る、石造の如意輪観音が安置されている。　　

 

主な文化財
●真言八祖像　木造板彫　　竜樹88,6cm　・龍智86,4cm　・金剛智85,8cm　・不空87,4cm　・善無畏85,5cm　・一行87,4cm　・恵果87,2cm　・空海87,3cm　　鎌倉時代。　　

●阿弥陀如来坐像　木造　88,0cm　 鎌倉時代　　

●観音菩薩立像　　 銅像 22,0 cm　 白鳳時代　　

所在地　　高知県室戸市室戸岬町元乙　　　　　　�п@0887‐23‐0026　　

参考
（最御崎寺）　　

●如意輪観音半跏像　石造　　82,4cm　　鎌倉時代　　

●薬師如来坐像　木造漆箔　　86,3cm　　鎌倉時代　

●月光菩薩立像　木造漆箔　101,6cm　　鎌倉時代